僕はかれこれ10年以上、非正規雇用で仕事をしている。
このことについて、現実の世界で家族や友達から何かを言われたことはない。
まぁ友達にはそもそも非正規雇用って話はしてないけど、仮に話しても「ふーんそうなんだ。」と返されるだけなのが分かる。
仮にバカにされたりしても、僕はこの生き方を恥ずかしいとは思っていないし、無理なく生活できているから不満はない。
でも、ネットでお悩み掲示板的なものを見ていると、未だに非正規雇用に対しての風当たりが強いことと、正社員に対しての羨望を持っている人が多いことに驚いている。
正社員時代の苦しみ
僕は今でこそ非正規雇用だけど、正社員として仕事をしていた時期がある。
約3年と長くはなかったけれど、当時は毎日が苦しかった。
上司のご機嫌を伺って、取引先に契約してもらうために必死になっていた。
何度着ても着慣れないスーツも、通勤ラッシュでもみくちゃにされるのも、飲み会で飲めない酒を飲まされるのも。
全てが苦しくて、何のために仕事をして、何のために生きているのか分からなくなっていた。
正社員でいることに、何の幸せも感じていなかった。
非正規雇用で手に入れたもの
ふとしたキッカケからコールセンターの仕事に興味を持って、求人に応募したら派遣社員だったというだけ。
でも今にして思うのは、あの時に派遣社員という生き方を選んで良かったということ。
給料は悪くないし、休みはしっかり取れるし、何より余計なストレスが一切ない。
かつて僕が苦しいと感じた上司のご機嫌とりや飲み会などが何もないのだ。
正社員という世間的な信用の高いステータスってやつは失ったけど、代わりにたくさんの自由を手に入れられた。
こうしてブログを書いているのも、もし僕がずっと正社員として働いていたら、きっとなかった未来である。
生きてて幸せを感じられているか?
正社員として働いている人に問いかけたいのは、「今、生きてて幸せか?」ってことだ。
幸せなら何も言うことはないし、そのままを維持すればいい。
でもかつての僕のように、苦しみを感じているなら、ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。
非正規雇用で働いていて正社員になりたいと思っている人に問いかけたいのは、「正社員になったら幸せになれるのか?」ってことだ。
幸せになれるのなら、迷わず正社員を目指して頑張ってくれ。
でもそうではないなら、今1度自分を見つめ直してほしい。
正社員だろうが非正規雇用だろうが、幸せでないなら意味がないと、僕は強く思っている。
つらかったら辞めたくなるし、辞めたらそのステータスは無くなるんだから。
何より、生きている意味が分からなくなるのは、最も苦しいことだ。
働き方なんて些末なこと
非正規雇用で働くことに、多くのデメリットがあることは耳にタコができるほど聞いてきた。
給料が上がらない・昇進できない・社会的信用がない・結婚できない・年を取ったら悲惨な末路を迎える。。。
でも僕が思うに、正社員だって抱えているデメリットはたくさんある。
そしてこれから先、何がどうなるかなんて誰にも分からない。
2020年から3年にわたって続いたコロナ禍で、みんな嫌というほど身をもってそれを経験してきたはずだ。
だから正社員にこだわることに、今や意味も価もない。
それよりも、「自分がどうしたら幸せに生きていけるか?」を考える方が、よっぽど大切だ。
もし働き方で迷っているなら、これを軸に考えてみればいいのではないかと思う、今日この頃である。